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総務省消防庁は3日、6月25日から7月1日までの1週間に搬送された熱中症患者が全国で3473人になったと発表した。
うち死者が3人出た。搬送患者は前週(6月18~24日)の667人から約5倍に増え、昨年同時期の約2.8倍となった。関東甲信地方が統計史上も早く梅雨明けし、各地で気温の高い日が続いたことが影響したとみられる。
搬送された患者のうち、65歳以上の高齢者が53.2%を占めた。都道府県別では埼玉の334人がも多く、東京278人、大阪248人と続いた。
関東甲信地方を中心に今後も厳しい暑さが予想されるほか、梅雨が明けていない地域でも湿度が高いと熱中症の危険性が高まるため、消防庁は「小まめに休憩を取るなど予防をしっかりしてほしい」と呼び掛けている。 人の高寿命は既に限界に達したのだろうか? 28日に発表された研究論文によると、その答えは「おそらくまだ」だと考えられるという。100歳以上のイタリア人数千人を対象にした今回の研究では、人の寿命がゆっくりと延びているともされた。
科学者らは長い間、人の寿命は限界に達したのかという問いをめぐり論争を続けてきた。2016年に英科学誌ネイチャー(Nature)に掲載された論文は、フランス人女性ジャンヌ?カルマン(Jeanne Calment)さんが1997年に史上高齢の122歳で死亡したときがその頂点だったと論じた。
だが米国の科学雑誌サイエンス(Science)に掲載された新たな研究論文では、人の寿命が延びた可能性があり、また今後も時間と共に延びていく可能性があると指摘された。イタリアの高齢者3800人以上を対象にしたデータに基づくと、105歳を過ぎると死亡リスクの上昇率は緩まり、頭打ちにさえなるという。
論文の共著者で、米カリフォルニア大学バークレー校(University of California, Berkeley)の統計学教授のケネス?ワクター(Kenneth Wachter)氏は、AFPの取材に「年を重ねるにつれ、人の健康と死亡リスクは加速度的に悪化する。だがかなりの高齢になると、その悪化が止まる」と述べ、「良くはならないが、悪化が止まり、横ばいとなる。これはプラトーと呼ばれる」と続けた。
研究者らは今回、2009年から2015年の期間に105歳以上だった全イタリア住民のデータを調査した。対象となったのは、1896年から1910年に生まれた人々だ。データの総計3836件に上った。そして、生誕年ごとの死亡率を比較したところ、時間の経過と共に死亡率がわずかに下降していることが明らかになった。
このことが示しているのは、後年に生まれた人ほど少しだけ長生きだったということだ。「105歳を超えたプラトーの水準で見られる、時の経過に伴う緩慢だが明確な向上は、現状では寿命の固定的な限界がみられないという希望をもたらすものだ」とワクター教授は語った。
人の寿命が延びた要因として、社会経済的要因と、医療の向上が可能性として挙げられる。
だが論文は、「極端な高齢において、死亡率が頭打ちになる同様のパターンが他の種でも見られる。これは、構造的?進化的に共通の解釈が成り立つことを示唆するものだ」と指摘している。
今回の成果が別の研究によって確認されれば、人の寿命は今だ限界に達していないことを意味する可能性がある。
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